カナダの私立高校は、少人数制で手厚い学習サポートが受けられる環境が整っており、留学生にとって学業と生活の両立がしやすい点が大きな魅力です。

その中でもCAIS(Canadian Accredited Independent Schools)加盟校は、教育の質が高い独立系私立校の団体です。

名門ボーディングスクールを中心に、一部デイスクールも含まれており、少人数制のクラスや進学サポートの充実、スポーツや文化活動などの課外プログラムも豊富です。留学生は学業だけでなく、国際交流やリーダーシップを育む機会も多く、長期留学や卒業を目指す留学に最適な環境です。

一方、CAIS 加盟校以外の私立校は、留学生向けの付帯的な学校として運営される場合が多く、学業や進学サポートに重点が置かれています。ボーディングスクールに比べて課外活動の機会はやや限定的ですが、学業中心の短期・中期留学には十分適しています。多くの私立校では寮制(ボーディングスクール)が整っており、生活面の安心も確保されています。

カナダの私立高校は、自分の目的や希望に合わせて学校を選び、学びと成長の両方を実現できる環境が整っているのです。

ブリティッシュコロンビア州

カナダ最西部に位置するブリティッシュ・コロンビア州(通称 BC州)は、自然の豊かさと多文化共生が魅力の留学先として、世界中の高校生から注目を集めています。

州都はバンクーバー島南部のビクトリア。最大都市バンクーバーは、教育・文化・生活環境の面で高い評価を受けており、多くの私立高校が集まる人気エリアです。どちらの都市も年間を通じて温暖で過ごしやすく、初めての海外生活にも適しています。

BC州の内陸部には850以上の公園や自然保護区が広がり、北米最大級のスキーリゾート「ウィスラー」など、アウトドア活動が盛んな地域としても知られています。自然体験を重視する学校も多く、学業と体験型学習の両立が可能です。また、バンクーバーを中心に世界各国からの移民が集まり、多様な文化を尊重し合う社会環境が形成されています。

英語学習に加え、グローバルな価値観や異文化理解を深める機会が豊富で、国際感覚を育てる高校留学に理想的な地域です。

オンタリオ州

オンタリオ州は、カナダの中でも最も人口が多く、経済・政治・教育の中心地として知られる州です。

首都オタワをはじめ、最大都市トロントなど、多様な文化と高い教育水準が共存するエリアとして、私立高校留学先としても非常に人気があります。トロント周辺には世界各国からの移民が集まり、多文化共生が根付いた都市環境が形成されています。英語学習に加え、異文化理解や国際感覚を自然に育むことができる点は、留学生にとって大きな魅力です。

夏は爽やかで過ごしやすく、冬は凍った川でスケートが楽しめるほどの寒さを体験できるなど、四季の変化を通じて豊かな自然と触れ合える環境も整っています。ナイアガラの滝などの世界的観光地もあり、週末のアクティビティも充実しています。首都オタワ周辺は政府機関が集まるエリアであり、教育水準の高い私立高校がある地域としても知られています。

学術的な環境と落ち着いた生活環境の両方を求めるご家庭には、特におすすめのエリアです。

サスカチュワン州

サスカチュワン州は、カナダ中央部の大草原地帯に位置する州で、広大な自然と落ち着いた生活環境の中で学べる留学先として注目されています。

州都はレジャイナ、最大都市はサスカトゥーンで、どちらも教育機関が充実した地域です。この州は、農業が盛んな地域として知られており、自然との共生や地域コミュニティのつながりを大切にする文化が根付いています。都市部はコンパクトで治安も良く、初めての海外生活でも安心して過ごせる環境です。

夏は乾燥していて過ごしやすく、冬は寒さが厳しくなるものの、四季の変化を通じてカナダらしい自然体験ができる地域です。スキーやスケートなど、冬ならではのアクティビティも楽しめます。

サスカチュワン州は、静かな環境でじっくり学びたい生徒や、自然体験を重視するご家庭におすすめの留学先です。

ニューブランズウィック州

ニューブランズウィック州は、カナダ東部・大西洋に面した自然豊かで穏やかな雰囲気の小規模州です。都市の喧騒から少し離れた環境で、落ち着いて学びたい留学生にとって、理想的な地域といえます。

この州の特徴は、英語とフランス語の両方が公用語であること。住民の約3割がフランス語を母語とし、日常生活の中でバイリンガル文化に触れることができます。言語教育に関心のある生徒にとって、貴重な体験が得られる地域です。

夏は25度を超えない爽やかな気候で過ごしやすく、冬は積雪があり、本格的なカナダの冬を体験できる地域でもあります。自然と文化が調和した環境の中で、落ち着いて学びたい留学生におすすめの州です。州内には、ニューブランズウィック大学、セントトーマス大学、モンクトン大学など、高等教育機関が複数存在し、教育への関心が高い地域性も魅力です。

1997年に開通したコンフェデレーション橋を渡れば、隣接するプリンスエドワード島州へのアクセスも可能で、週末の旅行や文化体験にも適しています。