カナダは、世界中からの留学生を公立校で受入する環境が整っており、中高生の留学先として人気があることは言うまでもありません。近年、海外で生活体験をしてみたい、海外での教育を早いうちに受けたいというニーズが高まっており、留学の開始時期が低年齢化しています。

多くの州で小学生の単身留学は、法律上認められないためホームステイ等での受入はできません。

このような場合に、本国の保護者同伴で一定期間現地校での留学を体験するプログラム「親子留学」が主流となってきました。「親子留学」といっても目的や期間により、色々なケースがありますので、下記に詳しくご案内します。

短期：２週間 ～ ２ヶ月以内

主に語学学校や現地校などのサマープログラムに保護者が帯同して渡航するケース。

宿泊は自己手配、または語学学校で保護者も勉強をする場合は、親子で宿泊できるホームステイやレジデンス滞在先を紹介してくれる場合もあります。

・保護者（旅行者eTA ）＋　子供（旅行者eTA ）⇒　旅行者としての扱いになるため、保護者は就労が認められない。
※上記（）内は必要なビザの種類

短期親子留学のページを見る！

中長期：６ヶ月以上 ～

子供の留学を主軸に親が帯同する場合、保護者はビジタービザを申請します。お子様の留学期間に関わらず、保護者のビザは半年～1年の期間での発行になること多く、更新が必要な場合があります。

親の留学を主軸に子供を帯同させる場合、子供は公立の幼稚園や小学校～高校に通うことができます。

この場合は、保護者は学生ビザを申請、子供は扶養家族として渡航しますが、多くの場合現地公立校の手続きはカナダに到着後、居住地域の教育委員会に出向いて行う必要があります。

州の施策として、子供の授業料が無料になるケースもあります。

・保護者（ビジタービザ）＋　子供（学生ビザ）　⇒　保護者は就労や就学が認められない。
・保護者（学生ビザ）＋　子供（扶養家族）　⇒　学生ビザの認める範囲内で保護者は就労可能。
・保護者（学生ビザ）＋　子供（学生ビザ）　⇒　親子それぞれに学生ビザが必要なケースあり。
※上記（）内は必要なビザの種類

下記に、6か月以上（親または子が学生ビザを取得）留学することを想定したプログラムをご紹介していきます。

Case１：子供の留学主体の親子留学

以下現地小学校プログラムとなります。

デルタ教育委員会　小学校留学プログラム／ブリティッシュ・コロンビア州

中高生留学のページでもおなじみの、デルタ学区でのプログラムです。

西の玄関口、バンクーバー空港より南に広がるデルタ学区には、North Delta／Ladner／Tsawwassen　と大きく3つのエリアに24校の小学校があります。小学校には幼稚園～7年生まで、5歳から12歳までの生徒が通っています。自然環境豊かなエリアですが、バンクーバー中心部へのアクセスが良く、バランスの取れた環境が魅力と言えます。

小学生プログラムの特徴
  • 少人数制のESL（留学生英語）クラスの提供
  • 国際バカロレア（IB）初等教育プログラム　提供校あり
  • 芸術・ライティング・数学・STEMの強化プログラム
  • バラエティに富んだスポーツ活動・アウトドア活動
  • 6－7年生向け　コーラス・演劇活動
  • サイエンスフェア・数学コンテスト・春／冬のカーニバルなどの学校行事
デルタ学区のサポート体制
  • 留学生コーディネーターによる学業面・精神面のサポート
  • 多言語の文化サポートスタッフ（中国語・日本語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語・ベトナム語）による通訳や学校内外での生徒・保護者へのサポート
  • 生徒・保護者向けのオリエンテーション提供

概要

留学生受入学校数：24校　（年度により変わる場合あり）
生徒数：各校200－500名　※学校により異なる
受受入期間：最低　1学期間
入学年：幼稚園～7年生　（5歳～12歳）
現地校授業料：2024／25年　
1学期：＄8,125　＋　その他学校費用＄450　
1学年：＄16,250　＋　その他学校費用　＄450
滞在費：自己手配となります。
※12歳以下のお子様（12歳以上も可）は、保護者同伴・同居が条件となるプログラムです。
※現地でのアパート等の住居は、保護者様が手配していただくことになります。

アボッツフォード教育委員会　小中学校留学プログラム／ブリティッシュ・コロンビア州

バンクーバーより東に車で約1時間の距離にあるアボッツフォード市は、バンクーバー近郊で働く人たちのベッドタウンとして急成長しているエリアです。Fraser Valleyに代表される自然豊かなこの地域では、落ち着いた住環境と温かいコミュニティがありお子様との生活に最適です。

当学区は、Elementary School （K-G5）、Middle School （G6-G8）、Secondary School （G9-G12）と学校が分かれ、日本の公立校と類似した学校編成が特徴です。

中高生留学の留学プログラムも定評があり、BC州の卒業資格を目指す生徒様が多い学区です。

小中学校プログラムの特徴
  • 小中：ESLサポートの提供（各学校にてESL教師が行います）
  • 小中：少人数制20名以内のクラスで子供の興味を延ばす
  • 小：クラス担任制で各教科を一人の先生による指導
  • 中：音楽・芸術・テクノロジーなどの専門教科とバラエティに富んだ科目提供
  • 中：クラス担任制で担任と専門学科の先生による指導
  • 中：様々なスポーツクラブ・芸術活動、サッカー、アイスホッケーなどの競技チーム活動
  • 小中：ウィスラーやビクトリアなどの旅行、年間を通じて様々な課外活動の機会
アボッツフォード学区のサポート体制
  • ISL（International Student Liaisons）の多言語スタッフの配置
  • ISLスタッフは各校を週に２－３回訪問し、留学生・保護者をサポート
  • 24時間緊急電話番号の提供
  • 生徒・保護者向けのオリエンテーション提供

概要

学生受入学校数：小学校　31校　中学校　８校（年度により変わる場合あり）
生徒数：各校200－500名　※学校により異なる
受入学年：小学校　（K-G5／5歳～10歳）　中学校（G6-G8／11歳～13歳）
受入期間：最低　1学期間
現地校授業料：2024／25年　
1学期：＄8,250　＋　その他学校費用＄420　
1学年：＄16,500　＋　その他学校費用　＄420
滞在費：自己手配となります。
※12歳以下のお子様（12歳以上も可）は、保護者同伴・同居が条件となるプログラムです。
※現地でのアパート等の住居は、保護者様が手配していただくことになります。

ビクトリア教育委員会　小学校留学プログラム／ブリティッシュ・コロンビア州

BC州の州都、美しい花の街として知られるビクトリアの学区です。政府関係の仕事に就く方が多く住むエリアであり、落ち着いた教育環境、海や湖へのアクセスが良くアウトドアやスポーツの機会にも恵まれています。またビクトリアダウンタウンでは、放課後の習い事として各種スポーツ、音楽、ダンス、芸術を楽しめる環境があります。中高生留学の留学プログラムも定評があり、BC州の卒業資格を目指す生徒様が多い学区です。

小中学校プログラムの特徴
  • 小中：ESLサポートの提供（各学校にてESL教師が行います）
  • 小中：少人数制20名以内のクラスで子供の興味を延ばす
  • 小：クラス担任制で各教科を一人の先生による指導
  • 中：音楽・芸術・テクノロジーなどの専門教科とバラエティに富んだ科目提供
  • 中：クラス担任制で担任と専門学科の先生による指導
  • 中：様々なスポーツクラブ・芸術活動、サッカー、アイスホッケーなどの競技チーム活動
  • 小中：バンクーバーやウィスラーなどの旅行、年間を通じて様々な課外活動の機会
ビクトリア学区のサポート体制
  • 学校内での留学生サポート、多言語スタッフの配置
  • 24時間緊急電話番号の提供
  • 生徒・保護者向けのオリエンテーション提供
  • 保護者向けの無料英語クラスの提供

概要

学生受入学校数：小学校　27校　中学校　10校（年度により変わる場合あり）
生徒数：小学校　平均300名　中学校　平均500名　※学校により異なる
受入学年：小学校　（K-G5／5歳～10歳）　中学校（G6-G8／11歳～13歳）
受入期間：最低　1学期間
現地校授業料：2023／24年　※2024／25年は変更の場合があります。
1学期：＄8,000　＋　その他学校費用＄825
1学年：＄16,000　＋　その他学校費用　＄1,400
滞在費：自己手配となります。
※12歳以下のお子様（12歳以上も可）は、保護者同伴・同居が条件となるプログラムです。

Case2：親の留学主体の親子留学

プリンスエドワード島州で学ぶ親子留学

カナダ東部、最小の州であるプリンスエドワード島は、「赤毛のアン」の舞台として有名です。夏の気候が良い時期には、アメリカや諸外国からの観光客が多く訪れる観光の島としても人気があります。

島内の基幹産業は、農業・漁業・観光業です。近年州政府の積極的な移民政策により、移民が増えてきている背景はありますが、英語を母国語とする人が9割という環境です。英語漬けの毎日ではありますが、温かいコミュニティの中で、美しい四季と豊かな自然の中でリラックスして暮らす時間は、何にも変えがたい価値のある経験になるでしょう。

PEI州の親子留学の最大のメリットは？

島内での留学をする保護者に帯同する子供（幼稚園～高校生）は、州内公立カナダ人の子供同様、授業料無料で学ぶ機会があることです。

保護者の留学：Study Abroad Canada Language Institute

島内唯一の私立語学学校、州都シャーロットタウンにあります。

学内では、日本人職員が勤務しており学業面、生活面でもサポートをしてくれています。

概要

受講コースの一例：Intensive English Program（一般英語）
対象年齢：16歳以上～
プログラム期間：1～52週間　
※ 親子留学の場合、6か月以上の就学、学生ビザを取得を想定しています。
クラスサイズ：最大15名／クラス
授業時間：25時間／週
入学日：毎週月曜日
プログラム費用：24週間以上～　＄300／週
その他費用：登録料　＄150・留学生保険料　＄13／週・教材費　＄150／Term

子供の留学：シャーロットタウン周辺　公立校

※ 現地でのアパート等の住居は、保護者様が手配していただくことになります。

※ お子様の公立校の手続きは、カナダ（PEI州）到着後に行っていただくことになります。現地の滞在先が決まった後、同学区の小中高校への入学手続きをする流れとなります。